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【本の紹介】鈴木祐 著『最高の体調』 / うつ状態に利いたオススメ本②

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私がうつ状態から立ち直っていくにあたり参考になった本をご紹介します!どんな方にも当てはまる内容なのでぜひ手に取ってほしい一冊です。

※毎度のごとく心に残ったフレーズBEST 3とともにご紹介します

 

 

この記事でわかること

 

 

本の紹介

今回オススメの本は、2018年7月13日発売の『最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』です。

■タイトル
最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法

■著者
鈴木祐
https://twitter.com/yuchrszk

■出版社
クロスメディア・パブリッシング

■ポイント
”これだけ文明が発達しているのに、どうして幸福からほど遠いのか?”という、現代の日本人が一度は頭に浮かべたことのある疑問に対して、「文明病(=近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状)」という切り口から迫っていく一冊。
古代と現代で人体の構造が変わらないはずなのに現代人が苦しむ「文明病」。それに対して古代人との比較(その代替として原住民族への調査)から現代人の不調の原因を解明していくさまはわかりやすく、痛快です。

 

 

心に残ったフレーズ 第3位

古代より多すぎるもの、少なすぎるもの、存在しなかった新しいもの
 ※2018年7月13日 クロスメディア・パブリッシング出版 鈴木祐苑 『最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』54Pより引用

「こんなに違うの!?」って驚かされると同時に、「身体構造が古代人と同じならば、そりゃあ不調にもなるわけだ…」と納得感あるロジック。

これらがわれわれ現代人を狂わせ、さらにコロナによる強制的な環境変化が拍車をかけているのかもしれません。

多すぎるものの例
摂取カロリー
塩分
不飽和脂肪酸
人生の価値観

少なすぎるものの例
ビタミン
食物繊維
有酸素運動
睡眠
太陽光の摂取量
他人への貢献

新しぎるものの例
加工食品
トランス脂肪酸
人工照明
デジタルデバイス
慢性的なストレス
仕事へのプレッシャー

 

 

心に残ったフレーズ 第2位

もともと私たちの脳が、見知らぬ他人とうまく人間関係を作れるように設計されていない
 ※2018年7月13日 クロスメディア・パブリッシング出版 鈴木祐苑 『最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』128Pより引用

「え!?そうなの!?」と私もびっくりしました。ただ、たしかに筆者も挙げている通り、その割にはコミュニケーション改善に関する理論や書籍が多く書店に並んでいますよね。

言葉を自在に操り、今や多言語翻訳までも自動化され、リアルでなくリモートでも多人数でコミュニケーションがとれるツールも揃っている。だから、現代人は見知らぬ多くの他人とコミュニケーション取ることが普通のように思えてしまっていただけだったんですね…。

そして本書ではこうも書かれています。

ヒトの認知リソースは大勢の友人をさばくようにはできていないため、1回につき5人前後としか親密な人間関係が築けない
 ※2018年7月13日 クロスメディア・パブリッシング出版 鈴木祐苑 『最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』131Pより引用

現代人はだいぶ無理して多人数の他人とコミュニケーションを強いられているようです。これはストレスもたまるわけですね…

本書のほかの部分にも多く書かれていますが、体と心のケアをちゃんとしていかないと、この「遺伝的ミスマッチ」で現代人は気付かぬうちにボロボロになってしまいますね恐ろしい!

 

心に残ったフレーズ 第1位

その答えは、ひとことで言えば「未来の遠さ」です。
 ※2018年7月13日 クロスメディア・パブリッシング出版 鈴木祐苑 『最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』67Pより引用

”果たして、ここまで現代人が不安をこじらせたのはなぜ”という問いに対して、本書では上記のように答えています。

本書によれば、古代人、またはそれに近い原始的生活をしている民族には「未来」という時間感覚がなく、「現在」と「過去」という時間感覚だけで生きているというのです。つまり、「未来への不安」は現代人に特有のもの

そもそも人間が備えている「不安」という機能は、危険に対策するためのアラーム(本来は生存に必要なもの)であって、すぐ目の前の危険にだけ対応する仕様のもの

「未来」という時間感覚を知ってしまった現代人は、不安アラームが誤作動を起こし頭の中で常態的になりっぱなしになってしまったとのこと。

 

なるほど…そうすると思いますよね、

じゃあ、どうしたらいいの!?

それに対して、本書では下記のように答えています。

「未来を今に近づける」のです。
 ※2018年7月13日 クロスメディア・パブリッシング出版 鈴木祐苑 『最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法』178Pより引用

本書にも実践ワークが書かれていますが、私なりに解釈して効果的だったのは、「もっとも不安そうなことを具体的に可視化する」ことでした。

具体的には2点だけです。

To Do

①不安そうなことをとにかく紙に書きだす
②もっとも不安そうなことについて、(できれば数値的に)書き出して可視化してみる

私にとって②は「将来にかけての家計収支」でした。そこで、試しにExcelで試算して簡単なシミュレーションをしてみるだけで、あっさりと不安感が大きく低減したんです!

私は自作でやってみましたが、いくらでもシミュレーションExcelテンプレートは無料でダウンロードできるサイトがあるので、良ければ試してみてください!

 


いかがでしたか?

今回ご紹介させていただいた一冊は、現代人が気付かぬ内にさいなまれている「文明病」を紐解いてくれます。

そして何より、その前提に「体や心に不調を感じているのはあなただけじゃないんだよ」そして「それはあなたのせいじゃないんだよ」と優しく背中をさすってくれるところがあり、当時弱っていた私も非常に勇気をもらいました

ぜひ気になる方はご一読を!

 


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